
野党支持者も集結、「言葉が通じる政治家」への期待とは?
2025年7月20日の参院選で自民党が歴史的惨敗を喫したことを受け、石破茂首相の退陣論が党内外で急速に広がる中、異例とも言える動きが起きた。
7月25日夜、東京・永田町の首相官邸前で「石破辞めるなデモ」が開催され、SNSでの呼びかけに応じた市民およそ500人が集結。プラカードを掲げて「石破続投」を訴える静かなスタンディング形式で行われた。
応援の声、「政権支持ではないが辞めてほしくない」
このデモの最大の特徴は、参加者の多くが野党支持者であることだ。主催者側はSNS上で「これは抗議ではなく激励のデモです」と明言。実際に現場では、立憲民主党や共産党、れいわ新選組の支持者を中心に、「石破さんは言葉が通じる数少ない政治家」「野党の質問にもまっすぐ答えてくれる」といった声が多数聞かれた。
23歳の大学生(立憲支持)は「自民党の政策に反対だが、石破さんは誠実さがある」と語り、70代の男性(れいわ支持)も「政権交代は望むが、今石破さんを替えたらもっとひどくなる」と話した。
自民党内では「石破おろし」進行中
一方、自民党内では参院選直後から石破おろしの動きが活発化。若手議員らが両院議員総会の開催を求める署名活動を開始し、消費減税をめぐる発言のブレなどを理由に「責任を取るべきだ」との声が強まっている。
市民の「最後の理性」としての支持?
今回のデモは、単なる政治的支持とは異なり、「これ以上ひどくなるのは避けたい」「誰でもいいわけではない」という市民感情の現れと見る向きも多い。
ある参加者は、「野党にも期待しているが、いま政権が不安定になるのは困る。石破さんはバランス感覚がある」と語った。
まとめ:
今回の「石破辞めるなデモ」は、首相に対する単純な賛同ではなく、日本政治の安定と誠実さへの希求が表れた市民行動だ。石破首相が今後どのような決断を下すのか、そして自民党内の権力争いがどのように展開するのか、注目が集まる。
コメントを残す